触れたい。話したい。
私ね、裕也が言った通り、教えるのが好き。
授業をするのが好き。
学生と学びを共有できるのが好き。
学生が新たな発見をし、成長して行く過程に携わるのが好き。
学生とともに私自身、知見を広めるのが好き。
授業をしている間は、まるで、何かの魔法にかかったかのように、無我夢中なの。
でもね。
最近、ダメなの。
授業が終わった途端、一気に寂しさが込みあげてくるの。
現実に戻されるの。
裕也とすぐ話したくなる。
裕也に触れたくなる。
浪人の時もちょっとした時間でも、裕也と話したくて、電話いっぱいかけたよね。
寂しいんだって認めなきゃ。
強がれない。