人生の糧だけにしたくない

「良い人に出会えて、本当に良かったね。」

「人生の中でも大事な人なんだね。」

そう臨床心理士は表現するけれど、

そういう手法なんだろうね、

グリーフケアって。

でもね、私は、そんな風に、

裕也が私の初彼氏で、

お互いに純愛すぎるくらい大好きで、

たとえ数年でも、

親とかの様々な制限がある中、

一緒にかけがえのない時間を過ごして、

ということを、人生の糧のひとつになんかしたくない。

良い思い出ができたね、

青春だったね、

なんて思いたくない。

どうすればいいんだろうね。