ヘアピン

裕也、

 

今日、夢の中で裕也に会えたよ。

 

あのね、

 

中学校のメンバーで、小学校の体育館が舞台なのだけれど、

 

私、ダンスを披露するらしいの。

 

 

それで、裕也も学年で並んでいるの。

 

そこは、高校とごっちゃになってた。

 

私が下で、裕也が上で、寝ているような姿勢で、私、裕也の肩か頬を触りながら、言うの。

 

「裕也の友達で、ちあきと合いそうな人がいたら、紹介して。」

 

って。

 

いじわるなお願いだよね。

 

裕也、困った顔をして、首を横に振ってた。

 

で、裕也が魂は、物に移れるから、それでそばにいれる、って。

 

それ聞いて、私、

 

じゃあ、今度のダンスで、ダブルのピンを使うから、こういうダブルの、カチャッてゆう…

 

って一生懸命にヘアピンの特徴を説明するんだ。

 

それから、また体育館の場面。

 

私、お店みたいな棚から包装されたヘアピンを選ぶのだけれど、裕也、どれかな?って。

 

分からないけれど、これだといいな、って、選び取って。

 

で、本番前に列に並ぶの。

 

 

そうしたら、志麻が

 

 

「ピンついてるよ。」

 

って。

 

カーディガンの左肩腕のところに、ダブルではないけれど、黒いヘアピンがついていたの。

 

私、裕理香に

 

「ピンついてた。」

 

って言ったら、裕理香の目から突然涙が溢れてきて。

 

私もそれ見て、涙が出てきて。

 

裕也、なんだ、って。

 

 

今日の夢では、裕也とお話できて良かった。

 

ありがとう。