比べちゃう

何でもかんでも、

 

裕也だったら…

 

裕也のお母さんやお父さんだったら…

 

裕也のお家だったら…

 

裕也とだったら…

 

 

些細なことでも、そんな風に考えてしまう。

 

裕也との方が笑いが溢れて、心の底から幸せで、きっと喜びでいっぱいになる。

 

 

今、私、笑ってない。

 

感動してない。

 

 

言葉というより、文字だけが一人歩きして、感情がこもっていない。

 

 

そんなことが増えた。    

 

 

缶ビールを開けながら、

 

 

「俺は、千愛ちゃんには幸せになって欲しいな。」

 

 

と言った、裕也のお父さんのお言葉、私、何度も反復してるよ。

 

 

「裕也も雄大も愛が好きだね。」

 

 

って、言っていた裕也のお母さん。

 

千愛と、雄大くんの奥さんの愛美ちゃん。

 

 

そんな風に名前を大事に思ってくれたことが本当にありがたい。

 

 

名前に子がついていないことを疑問視されたことがあった。

 

 

愛子って戒名したら、って、少なからず考えなきゃいけなかった状況があった。

 

 

ひどいよね。

 

 

裕也たちは、こんなに、大切にしてくれたのに。

 

 

裕也が想ってくれた、私の名前、私自身も誇りを持ちたいな。

 

 

幸せ、になれるのかな。

 

 

近づけるのかな。

 

 

どんな高いものも美味しくない。

 

 

高価なものも嬉しくない。

 

 

戻りたいな。

 

 

短冊を目にするたびに、

 

 

「裕也と会いたい」

 

 

って、心の中で思っているよ。

 

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