どうしようもないけれど、考えてしまう
裕也が生きていて、私も裕也と結婚できたら、きっと、ものすごく幸せだった。
裕也の遺影も写真もプリクラも未だに惚れ直す。
裕也の家族が今でも大好き。あったかくて。この家族となら、良い家族になれた。安心して、やりたいことも子育てもできた。どんな問題に直面しても、一緒に伸び伸びと生きていけた。
裕也の弟夫妻も、裕也の甥っ子も遠慮なく可愛がれた。弟のお嫁さんなんて、妹みたいにいっぱい甘やかしてあげたい。会ったこともないのに、ずっとそう思ってる。私が知ってる、美味しいもの、可愛いもの、お洒落なもの、綺麗なものも味わわせてあげたい。裕也が弟や従兄弟達を可愛いがってきたように、私もそんな風に可愛がりたい。
一気に他人になった。
私だけがこの家族とは書面上、何の関係もなくなった。
裕也はただの初彼、、、不幸なことがあった、、、でも、出会えて良かった、、、それだけで、この先に私達の延長線が現実世界では途切れてしまったことが、やっぱり、悔しい。
裕也の弟のお嫁さんが羨ましい。
みんな、なんだかんだ、前を向いて生きている気がする。
今になって、私だけ置いて行きぼりになってしまった気がする。
ねえ、
裕也のこと、今、どう受け止めるべきなのかな。
裕也の家族にとって、私は、年一回訪ねてくる、単なるお客さんになってしまったよね。
誰も悪くない。
ただ、私がこの変化に対応できていない。
そんなことを毎日、ふと思ってしまう。