祖父母に似ているから・・・
裕也、
今朝ね、どうして昨日、唐突にカウンセラーに戒名の話をしたんだろう、
と考えながら、電車に乗っていたの。
じいちゃんとは、
「道」
ばあちゃんとは、
「善」
3つの漢字の中で、裕也の戒名は、2つもじいちゃんとばあちゃんと同じなの。
そこに、裕也は、さらに、
「心」
もう胸がいっぱいになる。
ゆきの結婚式のとき、
ゆきが親への手紙で、
お母さんからは〇〇なところ
お父さんからは△△なところ
と譲り受けて、今の自分がいる、
とスピーチしていて、
私、その言い回しが大好きで、
とっても感動して・・・。
ねえ、裕也。
私が裕也を好きになったの、
きっと、裕也となら、
世界一大好きなカップルの、祖父母のようになれると思ったところもあったの。
愛に溢れていて、
まっすぐで、
明るくて、
人をだますような、汚いことはしない。
私がゆきのようなスピーチをするなら・・・
きっと、戒名のようになっていたと思う。
私にとって、父母よりもずっと両親のような、
祖父母と、
裕也は、
これまでもこれからも
同じものを持っているから。
名は体を表すから。
だったらさ、
それでよかったよね。
「俺ら、運命共同体だから。」
と言うなら、運命を共にしたかったな、もっと。
結婚したかった、裕也と。